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 十二時四十二分、中区金山・金山駅。春日井駐屯地に配置される陸上自衛隊第十師団第十後方支援連隊に属する部隊が到着し、北口側・金山バスターミナルで野戦病院及び補給拠点を設営する準備を行っていた。金山バスターミナルは隣接する商業施設・アスナル金山と一体で再整備されたため、二層のバスターミナルに加え上は立体駐車場になっている。そのため駐車場部分を補給用の一時保管スペースとし、二階バスターミナルを補給拠点、一階バスターミナルを野戦病院とする配置に落ち着いた。「金山陥落」という最悪の事態に最小限の損害で済ますためと傷病者の負担軽減の両立を考えての結果である。後方支援用物品は一度名城公園に集められ、大津通り経由でここまで運ばれる。電力復旧が間に合わず地下鉄名城線を使った輸送が不可能だった、その代わりに市営バス車両が多く転用され(自衛隊色を出さず運用できる利点もある)、隊列を組み大津通りを往復、必要物資を運び始めた。
 機動隊第三中隊は地元球団の練習拠点であるナゴヤ球場を差し押さえ、そこで一度部隊を整える。
「全員到着を確認、では配置を指示する!」
 拡声器を使わずして全体に声が通る、秋山 勝己中隊長が部隊が整列する前で怒鳴った。
「第一小隊は鉄道沿いに配備。担当は高速万場線より南、尾頭橋駅までの区間だ。指揮は小隊長に任せる。第二・第三小隊は現在第二中隊の二分隊が行っている、堀川での対処活動を引き継ぐ。正直言って命の保証は出来ない。だが、数を増やせばそれだけ負担も軽くなるだろう。こちらは俺が直接指揮を執る! 怖じけず付いてこい!」
 一斉に、機動隊員たちの雄叫びがあがる。その中には「怪物を倒すぞ!」「自衛隊が来る前に終わらせてやる!」などの言葉もあり、士気が上がっている証拠であるが、しかし秋山はそれを言い咎める男である。
「自惚れるな! 自衛隊が体制を整えるまで足止めさせて、それで百点満点だ! ──五百点とか目指したら、死ぬぞ?」
 途端に静まり返り、皆が秋山の話に耳を傾ける。
「いいか、今は尾頭橋で足止めさせているとはいえ、そこを突破される時は来る。いや、突破させて自衛隊に迎撃させることになるだろう。当然、中心部が戦場となる。──その時、世間は何と言う? コメンテーターに乗せられ『無能な機動隊』などと揶揄するかもしれない。だが、それは表面上に過ぎない! 我々は、それが任務なのだ!」
 そして、秋山が言う。
「野郎共、行くぞ!」
「おーっ!」
 第三中隊尾頭橋支援隊は、ナゴヤ球場を出発した。

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HN:
愛知川香良洲
HP:
性別:
非公開
職業:
今年も、予備校生……
趣味:
小説を読む、書く。
自己紹介:
 小説を書くのと勉強に忙しい予備校生。アニメやライトノベルが大好き。「今年は受かってるかなぁ? あれ、番号、ない……」と言う訳で2011年も予備校生のまま。ケータイを無くしたので更新も停止中。
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