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 午前十一時二十五分、陸上自衛隊第十師団指令部。統合幕僚監部から伝わってきた情報は、常軌を逸していた。
「伊勢湾に巨大ウナギが出現。現在北上中、名古屋へ向かっている、か……」
 師団司令である川越は守山駐屯地所属部隊を戻すよう部下に命じると椅子にもたれ掛かり、一人呟いた。地震と台風が同時に発生する想定訓練は行っているが、巨大怪物が真正面から襲ってくる訓練など行うはずがない。有事の訓練でも、仮想敵国に合わせまず襲われるのは日本海側や九州・沖縄地方という設定であり、日本の真ん中かつ太平洋側の名古屋が真っ先に襲撃を受ける設定はない。有り得るとすればミサイル攻撃だが、そちらの防御は航空自衛隊の管轄。全くの想定外、ほとんどの部隊を災害派遣に回してしまっていた。
 川越は机から紙とペンを取り出す。書き始めたのは、辞表。責任を取るために。これまで、そしてこれからの。
「──私だ。春日井の残りの部隊を県警本部へ向かわせろ。ああ、全てだ。今対抗できるのは警察機動隊だけだからな、災害派遣の名目で後方支援へ。医療班も全部だ。あと豊川の特科も呼び戻せ」
 防衛大臣の命令がない今、自衛隊に武器の使用権はない。肉弾戦でかなう相手ではないので、銃火器での対応となる。よって即応できる実力は機動隊と海上保安庁のみが持っている。この状況で自衛隊が前線に出られないことは誰の責任でもない。
 ただ、今すぐ出動命令がかかると話は別である。この命令により待機人員はより少なくなり、比例してリスクも大きくなっている。しかし、そのリスクを覚悟しての決断だった。第十師団に与えられている役割、「戦地へ迅速に移動可能な部隊」の実行を信じて──

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愛知川香良洲
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非公開
職業:
今年も、予備校生……
趣味:
小説を読む、書く。
自己紹介:
 小説を書くのと勉強に忙しい予備校生。アニメやライトノベルが大好き。「今年は受かってるかなぁ? あれ、番号、ない……」と言う訳で2011年も予備校生のまま。ケータイを無くしたので更新も停止中。
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