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 十三時、官邸地下。
「尾頭橋に機動隊を追加投入、押し戻しました」
 内閣に設けられた安全保障会議。オブザーバーとして参加する警察庁長官が、部下からの報告を場に伝えた。災害対策本部に出席しているため総理大臣はおらず、決定権は官房長官に委ねられている。
「自衛隊、出さなきゃ無理か?」
 官房長官が聞く。
「投入された合計が中隊約一個分で、押し戻したといっても先鋒の数個体を叩けただけですから……」
「いえ、行けるわ」
 強気な態度なのは、国家公安委員長。警察庁長官は官僚サイドなのに対し、その上部組織・国家公安委員会を司る国務大臣である。彼女は自衛隊不要派として有名だった。そして先の内閣が打ち出した政治主導の方針により、政治家の意見が優先される。
「え、しかし──」
「つべこべ言わない。全く、警察官として恥ずかしくないの? これくらい、全国の特殊部隊を集めれば──」
「それはなりません」
 第一種国家公務員試験に合格して入ったキャリア組とはいえ、「警察官として」譲れないラインだった。
「何故!?」
「事件を未然に防ぐためです。──テロへの抑止力として、警察庁はSATの配置を公開しつつ装備は秘匿としています。移動が明らかになったら、北海道などはすぐに狙われる可能性が」
 しかし、国家公安委員長も諦めない。
「そんなの、マスコミを押さえれば──」
「マスコミと協定を結べば、その代わり事後の取材を保障しなければなりません。それに、草の根を使って情報を仕入れる可能性も」
「警視庁のSATは!? あそこは部隊が複数あるでしょ!」
 警察力にこだわる姿勢を見せる国家公安委員長。警備警察の最強部隊を動かすことを示唆した。
「大阪の部隊は一個派遣しましたが、警視庁のは独特ですから、警察庁直轄の特対じゃないと──」
「ま、まさか県警に委せてる訳!? 至急、警察庁直轄にしなさい!」
「しかし災害警備本部もフル稼働、中部管区は愛知県内警察署の指揮も代行していて、さらに『愛知県内だけの事案』に手を出すとなると……」
「やりなさい」
「いや、難しいです」
「難しいなら、やれるんでしょ? やらないなら罷免するわ」
「……善処します」
 政治主導に押し切られ、警察庁長官は下がった。実際には言わないが、自衛隊へ繋ぐ責任を庁として取らないようにする思惑も県警に委す要因。どう幹部と調整しようか、不安を持ちつつ部下へ指示する。
「そんな、無茶ですよ……」
 その部下も、話を聞いて愚痴った。

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HN:
愛知川香良洲
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性別:
非公開
職業:
今年も、予備校生……
趣味:
小説を読む、書く。
自己紹介:
 小説を書くのと勉強に忙しい予備校生。アニメやライトノベルが大好き。「今年は受かってるかなぁ? あれ、番号、ない……」と言う訳で2011年も予備校生のまま。ケータイを無くしたので更新も停止中。
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